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〈開催報告〉10/24-25 報恩講が勤まりました

2020.10.29

25日 「どこへ行くのですか-根拠と方向」 池田勇諦師
25日日中 モニター内 池田勇諦師(三重県桑名市 西恩寺様から法話ライブ配信)

10月24日(土)・25日(日)の両日、報恩講が勤まりました。
事前申込制として本堂12名限定+客間(モニター視聴)、さらにZoom配信を併用した報恩講となりました。25日には西恩寺池田徹ご住職、岐阜県存徳寺徳永智也法兄のご協力を得て、Zoom配信ができました。

今年は例年より1座増やし、法話の時間を増やしました。一方で勤行は同朋奉讃とし、お斎無し。お茶はペットボトル、菓子は帰り際にお配りしました。手指消毒・アクリルパーテーション・マスク着用・ゆとりある配席・窓開け換気・大型空気清浄機3台稼働等、可能な限りの対策を講じました。

10月14日 Zoom配信リハーサル
10月24日20:05 初夜を終えて

24日(土)14時~16時半逮夜(寺内15名+Zoom最多30名)・同日18時半~20時初夜(寺内9名+Zoom最多32名)・翌25日(日)8時~晨朝(内勤め・1名参詣)・13時~16時日中(寺内24名+桑名西恩寺様10名+Zoom最多64名)の計4座でした。

24日逮夜 法話:住職
本堂左右に大型モニター2台、客間にも大型モニターを1台設置

24日(土)は住職の法話を当寺からZoom配信し、25日(日)は三重県桑名市のご自坊西恩寺様から池田勇諦先生にご法話を配信いただきました。
初日は順調でしたが、25日(日)開始直前に了善寺側の音声が届かなくなるトラブル!BGMを流すために切り替えたミキサーのスイッチを戻し忘れた自分のミスに気づくまでの10分ほどは冷汗三斗でした・・。


池田勇諦先生には、2018年は真実行(「称名念仏-念仏申すとは?」)、2019年は真実信(「信心とは何であるか 何でないか」)を教えていただき、本年は真実証をテーマとして、讃題は「どこへ行くのですか - 根拠と方向」でした。(※讃題はいずれも当方から提出)


ご法話の冒頭に「人生の根本問題」として、根拠が明らかにならないと生きる方向が明らかにならない-と問題提起されました。そして「証の二義」を「あかし」(信心・住正定聚)、「さとり」(成仏・必至滅度)と示され、それぞれを卵と鶏・花と実にたとえて、根拠は同時に方向であって「不二(不一不異)の構造」にあると説き明かして下さいました。
法話の終盤では大河内了悟師の「回向とは向こうに如来がましまさぬこと。回心とはこちらに自分がいないこと」を引用され、この教言を繰り返し身に刻むように薦められました。

尚、讃題の「根拠と方向」は池田先生の2006年安居講本『真実證の回向成就』 の次の一節から頂戴しましたので、以下に記します。
『端的に言って、「正定聚(しょうじょうじゅ)に住するがゆえに、必ず滅度に至る」ということは、正定聚に住することが必ず滅度に至ることを意味する。つまり、「必至」が「住」の内容をあらわす。ということは、真に正定聚に「住」することは、そこに「必至」滅度の方向が定まったことであり、だからこそそれは却(かえ)って同時に「必至」する滅度が正定聚に「住」するところに現に至っていることを意味すると言える。真の方向処は同時に真の根拠処である」。(前掲77頁)

東京了善寺の参詣者が桑名西恩寺様の池田師に質問
モニター越しに応答下さる池田勇諦師
カメラに向かって課題を述べる参詣者 Zoom参詣者からも意見や感想が次々と・・

法話後の語り合いについては東京・桑名・全国のZoom参詣者と環境も異なるので意見が出ないのでは・・と心配していました。
ところがご法話に触発されて、感想や質問が次々と!
語り合いの冒頭には師の「人間に絶望させない」との一言から、「その一言によって、何に対しても不平不満を感じる私が聞法求道せずにおれないわけを言い当てられました」(趣意)との感銘をチャット(メール)で告白された方がおられました。 その後は当意即妙な師の応答、そして長年のご縁がある埼玉在住の参加者が本音を語って下さったおかげもあり、語り合いは予定の50分を大幅に延長、80分ほどに及びました。16時終了予定が、恩徳讃を歌い終えたら16時半でした。それでも寺内はもとより、Zoom参詣者のほとんどが最後までおられたことは、感想や質疑応答によって自らの受けとめを吟味確認したかったからでしょう。「聞きまどいあるものなり」(聖典865頁)に立ち、聞きっぱなしにしない伝統が息づいていることを皆さまの姿勢から教えられました。ほんとうにありがとうございました。

かつて谷田暁峯師が「報恩講をお勤めするほどのご恩はない・・」とつぶやかれたことを憶います。南無阿弥陀仏

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