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自宅葬 ― 門徒宅にて

2021.06.05

葬儀社が用意したシンプルな台に寺から持参した大型本尊を奉安

埼玉在住のご門徒から、「お父さまが浄土に帰られた」との連絡がありました。
「家族中心に10名弱のお参りになりそうです―」とのこと。ついては「自宅での葬儀」、あるいは「本堂葬」を選択肢の一つとして伝えました。葬儀社側から提案されることはありませんが、落ち着いて勤められますし、いずれも「貸切」になり外部換気も可能で(一般にセレモニーホールには窓はない)新型コロナ対策上も有利と考えます。

入院されていたお父さまが自宅に帰りたがっていたとのことから、「自宅葬」を選ばれました。枕づとめの折に、葬儀社との打ち合わせを設定し、門徒からの依頼で私も打ち合わせに立ち会いました。
その結果、リフォームされたばかりのリビングルームで、参詣者はソファと椅子に座って、両日にわたり通夜・葬儀・還骨勤行をお勤めしました。生活空間で葬儀を勤めること自体の宗教性をあらためて教えられたご縁でした。

TVボード前に白幕・経卓・曲録(僧侶用椅子) 打合せ通りに葬儀社が設営してくれました


新型コロナ下では葬儀が少人数化し、簡素化するのは当然のことです。通夜振る舞い(会食)等も自粛傾向です。ですが、葬儀は「死を師として生を学ぶ」(池田勇諦師)大事な場ですから、御仏事自体はきちんとお勤めしたいものです。「本堂」や「自宅」であれば、花祭壇などの大掛かりな設えは不要となることもあり、了善寺ではコロナ前から半数近くの門徒が本堂葬を勤めています。一方でセレモニーホールは設備面で優れており、使い勝手の良さがあります。また斎場併設の式場の場合は出棺後の移動が不要となり、また場所も広く知られているので、参詣者がお参りしやすい一面があります。ですから、それぞれに特色があります。

形式はさまざまですが「法話の最も重いものは、死ぬ姿を見せること」 ( 安田理深師/重田美恵子氏聞書)というとおり、亡き方の全生涯を挙げてのご説法を拝聴するという一点だけは簡素化してはならないと痛切に感じます。南無阿弥陀仏


※本記事は、ご門徒の了解を得て掲載しています。 



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