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あらそわず/おかされず/うらやまず/かなしまず(暁烏敏)

2024.04.01

暁烏師は「蘭」に心を寄せておられた。(現代では主流となっている洋蘭でなく、境内に自生する日本固有種の蘭) 「香草(においぐさ)」と呼び、大地にすっくと立つ一輪の蘭のたたずまいに、「独立者」を重ねておられたのだろう。自らの院号は「香草院」であり、また晩年に刊行していた雑誌名は「香草(こうそう)」であった。

「にほひぐさ」という詩は「2番」まであり、楽譜も存在する。私も歌ったことがあるが、オルガンを用いた仏教讃歌の斉唱は往時には斬新であったに違いない。仏教用語を一つも用いない讃嘆詩は、1行10文字、計12行。以下のとおりである。

いそいそとめ(芽)をふ(吹)きて
いきいきとは(葉)ののびる
ちからあるにほひぐさ(香草=蘭)
とこしへ(永久)にあをあを(青々)と
あめつち(天地)にただひとり
しづやかにいきてゆく


あらそはずおかされず
うらやまずかなしまず
しとやかにもえいづる
わがには(庭)のにほひぐさ
そのはな(花)のたかきか(香)に
ひかるよ(光る世)をだきつつむ

(詩は『臘扇堂讃頌』に拠る 漢字表記を添えた)

4月8日は花まつり。「天上天下唯我独尊」との釈尊の誕生を寿ぐ日である。争い、侵し、羨み、卑下する自我が「覆蔽」している、独立自尊・一切平等の大地の発見こそ。南無阿弥陀仏

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