これは薬草であると決定したものは毒草である(加藤辨三郎)
2023.04.01
「病を知りて薬を知る、病に応じて薬を授くるがゆえに」 (『教行信証』化身土文類『涅槃経』・聖典354頁)とあります。病気が薬を生み出したのであって、その逆ではないのです。「苦悩の有情」ありて、如来の大悲心はおこされたのです。
上掲の一文は、金子大榮師最晩年の遺文『光輪鈔』の「あとがき」、加藤辨三郎氏の言葉です。加藤氏(協和発酵工業初代社長・在家仏教協会創設者※協会は昨春解散)は、 金子先生に師事された実業家でした。池田勇諦先生は、「教化とは、人が生まれたかどうかに尽きる」とおっしゃいますが、その意味で金子先生の仕事の大きさが仰がれます。南無阿弥陀仏