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如来まします 案ずるにおよばず(清澤満之)

2022.05.01

林暁宇先生の「つねの仰せ」でもあった、清澤先生の仰せである。

「案ずるにおよばず」とは、「心配してはいけない」という意味ではない。縁によって心配もおこるのだから、心配の最中に聞こえる「如来の大命」である。

「成る、成らぬは、如来の大命によることで、あなたの案ずるべきことではありません」(『林暁宇書簡集 ほんとうにしたいことがあったら、それをやれ』36頁・500円で頒布中)と、林先生はある方への手紙に書いておられる。如来の帳場に手を出すな、と。分限を誤り、苦しんでいる者への大命であった。

それにつけても、自力無功(自力の心=思い・予想は現実に対して功徳無しとの見開き 自力の心とは、因縁の道理を無視する心であり、その心は間に合わないとの目覚め)に立った先師の仰せは何とも力強い。南無阿弥陀仏

※境内掲示法語 「実験無き宗教は、単なる言葉である」(藤原鉄乗師)

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