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日本の中に自分を見る 自分の中に日本を見る(暁烏敏)

2022.02.01

野本永久(のもと とわ=暁烏師秘書)著 『暁烏敏伝』620頁
昭和19年1月『中外日報』


戦争に翻弄され、時に戦争のときには戦争をする姿勢で生きられた暁烏師であった。とはいえ激動の時代の中でも、信心の眼は曇っていなかったことを証する一言である。あくまでも仏智見であり、眼前の事実は師ものめりこんでいかれた敵国と戦争中であった。

コロナが席巻する年明け以降、どこか落ち着かずソワソワした毎日を過ごしているだけに、自他一如の天地を生きた師の言葉は響いてくる。

北朝鮮はミサイル発射を続け、ウクライナ情勢は、駆け引きの一線を超えて、きな臭い。北京五輪ももはや政治ショーとなっている。宗派は迷走を続け、寺の将来は決して明るくない。

この眼が一閃する時、問題は問題のままに道は開ける。南無阿弥陀仏

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