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コラム・法語
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「真宗の祈願」曽我量深師

2020.10.11

曽我量深師
曽我量深師 (横山定男氏撮影)

拙寺に参詣された小学校3年太一君からの問いかけを紹介したところ、様々なコメントを頂戴したのでインフォメーションに追記した。「住職さん、仏教の力でコロナを撃退してもらえませんか?」。この直球に問われ続けている。

十年ほど前だろうか、池田勇諦先生がご法話にて曽我量深師の『真宗の祈願』の一節を聴かせて下さったことがふと浮かんできた。『曽我量深選集第10巻』に収められているが、拙寺の書棚にはあいにく『第10巻』が欠けている。法友S寺M住職に連絡すると「ありますよ」との返答。早速に送ってくださった。

以下、同巻147頁~178頁からの抜粋を掲載する。(現代かなに改める等表記の一部を改めた)


〇如来の本願を以て浄土真宗の祈願とするのである。

〇世間普通の祈りは我々衆生が仏に向かっている祈りである。今弥陀の本願は仏が衆生の為に祈る所の祈りである。

〇本願が名号となり、本願がお念仏となる。だからしてこのお念仏一つが祈りの意味を持つと共に祈りの力を持っている。・・ですからこのお念仏の中に総(すべ)ての祈りが成就し満足している。

〇真宗の祈りは本願である。・・真宗とは何ぞや、真実の祈りということであります。偽りの祈りに対して真実の祈りを宗とするのであります。


新型コロナを撃退したいのは私も一緒。10月9日付日経新聞には「航空生き残り 時間との戦い」との見出しがあり、「ANAは今冬の一時金を創業初のゼロとし新たな希望退職も募る」「仮に現状の現金流出が続くならば、単純計算でANAが9か月弱、JALが1年強で手元資金が底をつく」とある。
業種によっても浮沈に差異はあるが、世界は大きく変動しつつある。航空会社に限らず、年末にかけて経済の落ち込みがさらに表面化するだろう。寺も例外ではない。対面して語り合うことがかなわず、大勢が集うことさえままならない現実が新たな道に追いやって下さる。

そんな状況下、曽我師の玉稿に加えて、暁烏師の次の一文が私にかけられた「真実の祈り」の内実を示唆して下さる。味読したい。南無阿弥陀仏


『人生のことにやや真面目になってくると神仏に祈らずにおられなくなります。神仏に祈っていた者がもっと真面目になってくると、祈ってはおられぬようになってまいります。ここに、泣きつつも、悩みつつも自分の道を一人で行かねばならぬようになってまいります』(『暁烏敏全集』第6巻49頁 )

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