道場の系譜-「家を寺にせよ」
2023.01.10
真宗大谷派が刊行する月刊誌『同朋』23年1月号に、大和仏教センター(奈良県)・山西睦子さんと芳観房(愛知県)・井野優介さんのインタビュー記事が掲載されています。
大和仏教センターは、山西さんのお母様である故岡本暁禮先生の存命中から、幾度も訪ねさせていただいている道場です。学校教師だった岡本ご夫妻が給料と退職金をもとに、ご自宅とは別に建てられ、その後に同じく学校教師のご長女山西さんが相続され、同じく退職金を投じて建て替えられました。
法友である芳観房・井野優介さんとは、私が本山晨朝法話に出講した折に出遇い、その後に広大舎に一緒に参詣したご縁です。現在は、拙寺報恩講に毎秋出仕いただいています。
インタビュー記事を読んで、お内仏(仏壇)は「室内墓」ではなく、「位牌壇」でもなく、「本尊壇」と教えられます。色かたちを離れた真実が色かたちを通して「汝、目覚めよ!」と呼びかけてくる、私の為の象徴空間です。お内仏はズバリ「本堂」であり、全生活をそのまま仏道に転じる本願に出遇う場なのです。
井野兄は「私にとっての原動力」と。そこに、現在の私を生み育てるはたらきとしての先祖諸仏との出遇い、無限の発見が与えられてくるのでしょう。南無阿弥陀仏