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コラム・法語
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「住職は霊視できる?」

2022.07.15

あるご門徒の三回忌を勤めた折のこと。
ご西帰された方の曾孫にあたる小学5年生と3年生の兄弟二人が、法事が始まる前の本堂に入ってきて、「こんにちは。あのさぁ、住職は霊視できる?」と。
「えっ!レイシ???・・レイシって何?」。不意に「レイシ」と言われて、こちらは意味がわからず、尋ねました。

「レイシは、霊魂を見ることでしょ!霊視できるんでしょ!」と、畳みかけられました。「霊魂か・・霊視はできないなぁ・・。でも霊視なんて、どうして知っているの?」と聞くと、「Youtubeに、いっぱい出ているよ!でもさぁ・・霊視できないんなら、法事出来ないじゃん」。あきれ顔でダメ出しされました。😢「・・・・」。返す言葉もなく、撃沈。

法事を終えてから、Youtubeで「霊視」を検索すると沢山ヒット。事件の翌日には、安倍元総理の霊視が早々に複数アップされていました。霊魂、「鬼神(きじん)」に支配され、呪縛される人間のありようは、21世紀においても変わらないのですね。不都合なことが続き、「お墓参りしてないからですよ」と耳打ちされれば、ヒヤッとするとおり、子どもの問いかけは迷信と片付けられない本質的な問いです。
安倍元総理の銃撃事件のきっかけが、霊供養と先祖供養を掲げて「霊感商法」で被害者を生み出している宗教団体への恨みと報道されているとおり、同じ時代社会を生きる者として、決して彼方の他人事ではありません。
(私のかつての勤務先で、都心の大型開発案件を実質一人でまとめ上げた有能な先輩が、その団体に入信して突如退社。親子ほどの年齢差の韓国人女性と集団結婚されました。Kさん、どうされていますか・・)

と同時に親鸞聖人の「みな法身ともうす仏となるなり」(『御消息集(善性本)』聖典589頁)との一言が言わんとすることをあらためて考えさせられています。

藤原正遠師いわく「生きるものは生かしめたもう死ぬものは死なしめたもう我に手のなし南無阿弥陀仏」。「我に手のなし」、すべてを私有化し執着している罪に目覚める時、罪を知らしめた三世を貫くいのちに触れ得るのです。 この一息の出処がそのまま一切の帰着点、帰り場所が出処でした!

東京はお盆の真っ最中です。旧くて新しい大命題から問われています。南無阿弥陀仏

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