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コラム・法語
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「何が善だやら、何が悪だやら」(清澤満之)

2021.08.07

昨6日は広島に、そして9日は長崎に、原爆が投下された日である。
アメリカが非戦闘員への無差別殺戮を実行した意義は重大である。いわゆる自虐史観と平和の連呼にとどまらない、多角的な議論が要請されて久しい。
戦時賠償を求められ続ける日韓関係は歪み、総理や閣僚らによる靖国参拝も、それに対する中韓からの批判も、「政治的年中行事」以上の意味は持たなくなり、文字通り風化しつつある。

東京裁判にて、元外相重光葵(後に禁固7年)を担当したジョージ・ファーネス弁護人(米国)は「 中立国の代表による裁判でなく、勝者によって敗者を裁くのは公正ではあり得ない」と発言している(昭和21年 5月14日法廷第5日補足動議)
また、元陸軍大将梅津美治郎(後に終身刑・昭和24年獄死)を担当したベンブルース・ブレークニー弁護人(米国陸軍少佐)は、次のように申し立てた。

キット提督の死が真珠湾爆撃による殺人罪になるならば、我々はヒロシマに原爆を投下した者の名をあげることができる。投下を計画した参謀長の名も承知している。その国の元首の名前も我々は承知している。彼らは殺人罪を意識していたか?してはいまい。我々もそう思う。それは彼らの戦闘行為が正義で、敵の行為が不正義だからではなく、戦争自体が犯罪ではないからです。 何の罪過でいかなる証拠で戦争による殺人が違法なのか。原爆を投下した者がいる!投下を指示した者がいる!それを黙認した者がいる!その人たちが裁いている

これらの発言は、現在日本で入手できる速記録には「以下通訳なし」として、記載されていないという。南無阿弥陀仏

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