『清澤満之記念館だより』―池田勇諦師追弔文
2025.10.11
本年6月29日に、池田勇諦先生がご西帰されました。教化のご縁を頂戴した私としても、また真宗大谷派全体においても、まさに巨星堕つ、です。
西恩寺様を長らく支えられた牧前坊守様も、後を追うかのように8月27日にお浄土に帰られました。仏法聴聞の道場として、文字通り公開された寺の切り盛りはどれほどの難行であったか、先生はもとより、ご家族様のご苦労ははかり知れません。
清澤先生が婿入りされた西方寺様の一角に、記念館が建立されています。
林暁宇先生、谷田暁峯先生は、その建立に献身的に尽くされました。林先生の命を受けた谷田先生は、寄付金集めに奔走されました。呼びかけ人として名を列ねた諸先生のお支えもありましたが、声を枯らして呼びかけ続けたのは両先生であり、ご自身の寄付も破格でした。谷田先生は「清澤先生のご恩をすでにいただいているのですから、その借金をお返しいただくお心で寄付してください」と、大谷大学や諸寺を訪ね歩かれました。
池田勇諦先生もまた、清澤先生の「教授の恩徳」(『尊号真像銘文』聖典第一版530頁)に生きた方であり、真の呼びかけ人でありました。
毎年、ご依頼に応じて、拙寺臘扇忌のレポートを寄稿させていただいていますが、今般、「池田勇諦先生から教えられたことについて、清澤先生との関係において一文寄稿するように」とのご連絡を頂戴し、上掲の一文を寄稿しました。南無阿弥陀仏
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尚、偶数月4日開催の西恩寺様の「同朋講座」は、徹ご住職に受け継がれて、去る10月4日には同朋大学元学長 尾畑文正先生がご出講されました。
12月6日(土)・7日(日)には報恩講が勤まります。明年2026年は2月4日・4月4日・6月4日・(8月休会)・10月4日に同朋講座が開かれます。いずれも「事前申込制」です。西恩寺様のHPにてご確認の上、必ず事前にお申し込みください。

勇諦師としての最後の同朋講座

法話終了後

加賀の三羽烏の書軸を拝しながら―