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コラム・法語
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清澤満之の世界展-8月27日まで!

2023.08.06



清澤満之先生のご自坊(とはいえ、満之は「住職」にはならず)、愛知県碧南市西方寺の向かい、碧南市藤井達吉現代美術館にて『清澤満之の世界展』が開催中です。師の遺墨や貴重な史料が展示され、直筆原稿も多数出展されていました。清澤先生あればこそと、宗教哲学の地平を切り拓いた仕事の大きさを再認識させられました。

晩年の書軸の中に、若き日の号名と位置付けられている「建峯(けんぽう)」の号が書かれていたことは、新たな発見でした。
またご門徒所蔵の書軸が複数展示されていました。感染症である結核の病身、寺に居ることが少なく、また西洋哲学を学んだ先生の法話は漁村の大浜では届かず、門徒からは冷遇された―と聞いていますし、それが信念を磨く砥石ともなったのでした。ですが先生の書を受け取り、大切にしていた門徒もおられたのでした。そんな一コマもあったと知り、凡情ながらも、少々ホッとした心地でした。

暁烏敏・佐々木月樵・多田鼎の浩々洞三羽烏、そして曽我量深や金子大榮・近藤純悟、暁烏師と共に加賀の三羽烏と称された高光大船・藤原鉄乘など、数多の人が生まれたことが清澤先生の信力の証です。真価は「人」を生みだしたかどうかです。
『絶対他力の大道』や『他力の救済』、『わが信念』によって、息を吹き返した多くの人々がいることは、生きてはたらく本願の歴史的事実です。



期間は直弟暁烏師のご命日=8月27日まで。西方寺(清澤満之記念館  開館日=金・土・日のみ)参詣と併せて、今から計画しても間に合います。お薦めします。名古屋駅から約1時間、最寄りの名鉄「碧南」駅からは徒歩6分ほどです。南無阿弥陀仏


西方寺二階 書斎 最晩年の号「浜風」さながらの涼風が吹いていました。この景色を見ながら、この部屋で、『臘扇記』や『他力の救済』などを書いていたのです。

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