〈円成報告〉令和4年報恩講
2022.10.17
10月15日(土)・16日(日)の両日、おかげさまで本年の報恩講が勤まりました。
15日(土)14時〜16時半 逮夜法要 法話(住職・2席)
15日(土)18時〜19時半 初夜法要 法話(住職・1席)
16日(日)8時〜8時45分 晨朝法要 法話(住職・1席)
16日(日)13時〜16時半 日中法要 法話 池田勇諦師
講題「親鸞聖人の願われた浄土を聞こう」
本年も「お斎無し」「事前予約・本堂限定20席+客間」「ご講師はご自坊からオンライン出講」という形式でした。池田勇諦先生、徹ご住職をはじめ、西恩寺様の全面的なお支え、配信スタッフの徳永智也法兄(岐阜存徳寺)のご協力によって、全国の知友同行と共に一座の法縁に連なることができたことは、とても嬉しいことでした。
池田勇諦先生のご法話は、無駄な言葉が一切そぎ落とされた「浄土真宗骸骨」さながらでした。「信心を語る」のでなく「信心で語る」ご説法であり、1席目で仰った「娑婆の始めに浄土に生まれよう」の一言が、私には強く響きました。と同時に「親鸞聖人の願われた浄土」が「百々海がイメージする浄土」とは異質であることがハッキリしたご縁でした。
法話の後半で登場した浅原才市(島根県温泉津町小浜・昭和7年83歳にて西帰)の仰せは冴えわたります。「近代教学」云々以前の、才市のこれらの表白は、浄土真宗本来の深さを語っています。
○才市や何処におる 浄土貰うて娑婆におる これがよろこび なむあみだぶつ
○往生は今のこと なむあみだぶつにて往生すること なむあみだぶつ
○ありがたや 死んでまいる浄土じゃないよ 生きてまいるお浄土さまよ なむあみだぶつにつれられて ごをんうれしや なむあみだぶつ(※才市64歳)
研ぎすまされたご法話であっただけに、聞きそこなえば外道に堕ちる恐ろしさも感じます。まずもって「句面のごとく」聞きなおす為に、10月23日(日)14時〜16時「清澤満之師に学ぶ」(月例・参加費@500円・Zoom併用)、11月9日(水)14時〜16時「和讃に聞く」(月例・参加費500円・Zoom併用)にて、ご法話の録画を1席ずつ視聴しお浚いします。参詣ご希望の方は、ryouzenji@ked.biglobe.ne.jp まで。 南無阿弥陀仏