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〈開催報告〉6月5日(日)臘扇忌が勤まりました!

2022.06.05

清澤先生のご命日を翌日に控え、拙寺の臘扇忌が勤まりました。ご講師はずっとご出講いただいている島﨑暁民先生(石川県白山市称佛寺・昭和5年生まれ・92歳・法蔵館版『清澤全集』編集委員)でした。
講題は「清澤満之先生の三部経」でした。清澤先生が「余が三部経」といわれたのは、①『阿含経』・②『歎異抄』・③『エピクテタス氏教訓書(語録)』でした。すべてが「聞書」であることも、意味深長です。
『教行信証』も『浄土三部経』もないではないか!と驚かれる方もおられましょうが、「一切の聖教というも、 ただ「南無阿弥陀仏」の六字を、信ぜしめんがためなりというこころなり 」(『御文』五帖目九通・聖典837頁)の通り、清澤先生においては、この「三部経」から南無阿弥陀仏のいわれを聞きとられたのでした。

島﨑暁民先生(石川県のご自坊からZoom配信いただきました)
本堂には定員の16名参詣 (来月からは上限20名に変更予定です)
こういう時には「もっと広い本堂が欲しい」、掃除をする際には「手ごろな広さで良かった」・・本堂の広さはずっと変わりませんが、私の思いはコロコロ変わりづめです
ZOOM参詣 最多31名 都区内をはじめ首都圏各地、さらに北海道・山形県・石川県・愛知県・三重県・京都府・広島県・長崎県等から、ご参詣くださいました


西村見暁先生は、①=小乗仏教・②=大乗仏教で小乗大乗の統一を、①・②=東洋・③=西洋で、世界統一をあらわすと読みとっておられます。世界を統一する真理だけが私を統一したもう・・ということでしょうか。

今日の二席のご法話では、島﨑先生は清澤先生のお心を汲んで、「余が三部経」を一言ずつで端的に言いきられました。
①『阿含経』は、以下のレジュメにある一句で読みきられ、
②『歎異抄』は、「地獄は一定すみかぞかし」でいただき、
③『エピクテタス氏語録』は「不如意」でおさえて、さらに「現前一念の心の起滅また自在なるものにあらず」(意訳:現在ただいまチラリと浮かぶひと思いさえ、私の支配下にない)と受けとめておられました。

さらに「自己とは他なし、絶対無限の妙用に乗托して、任運に法爾に、此の現前の境遇に落在せるもの、即ち是なり、が清澤満之先生であります」とも。『絶対他力の大道』第一節の冒頭の一文「が清澤満之先生であります」と、淀みなく言いきられました。「・・と私は思います」とか「・・と言えるのではないでしょうか」と、周囲の顔色を探る気配は皆無でした。勤行後に『大道」全文を拝読しただけに、「暇がいる奴やなぁ。何を回りくどいことをしとるんや」とも聞こえました。「お前は、どう読んでいるのか」と。

一言で言いきる。たった三冊の本で真理をおさえきる。
簡潔な態度決定こそ、最も大仕事。他の一切は、捨ておくのですから。周りの人の目を気にして腰が落ち着かない、「中腰の人」(暁烏敏師の仰せ)である私は、ともかく圧倒されました。 南無阿弥陀仏

㊨司会:髙木総代

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