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〈開催報告〉8/27香草忌(暁烏敏師70回忌法要)

2023.08.27

香草院釋彰敏 昭和29(1954)年8月27日78歳にて西帰

始まる前に雨が断続的に降ったりやんだりと、とびきり蒸し暑い「香草忌」でした。

秦秀雄(はたひでお・1898―1980・美術評論家・随筆家・北大路魯山人ゆかりの料亭「星ヶ丘茶寮」支配人・福井県の真宗寺院に生まれた)は、井伏鱒二の小説「珍品堂主人」のモデルにもなった粋人、目利きですが、その秦が岐阜県神戸町の児玉正直邸で、たまたま目にした師の数十点の書に感銘を受け、次のように評しています。

「まったく上手な字ではない。だが、どうしてこのたどたどしい童心に満ちた天真爛漫な自由闊達な書が書けたのだろうか。彼には人に自分を自分以上に見せかけようとする作為のない心があった。それが求めずして発露されている」

「私の知る限り、北大路魯山人ぐらい書の鑑賞に打ち込んだ人をほかに知らない。自らも書をよくしたが無類の愛書家であった。本を愛するというのではない。書を愛鑑賞美する人であった。その人がいつも言っていた言葉を今ここに想起する。「右上がりの書がいけない。右上がりに書くな。右上がりは気張った書である。思い上がっているからである。自然で素直な人は右さがりになる傾向を示す」と」

(秦秀雄『盲目の高僧 暁烏敏』/季刊「銀花」1971第6号)


本堂参詣24名 Zoom参詣最多17名をお迎えして勤まりました
虫干しを兼ね、本年は堂内に13点、客間などに3点、計16点の書軸を掛けました
左から2番目は藤原鉄乘師「智慧如大海」(狐野やよい法姉寄贈) 
他4点は暁烏敏師(林暁宇師旧蔵/北海道石井英樹・輝子ご夫妻寄贈)


勤行の後、『仏説無量寿経講話』「聴法の釈尊」(昭和8年師56歳/夏期講習会)の抜粋をレジュメとし、3席にわたって暁烏先生の声に耳を傾けました。
暁烏先生、林先生、ありがとうございました。南無阿弥陀仏


㊧真宗大谷派現門首の尊父 能明院殿「其仏本願力 聞名欲往生」〈聖典49頁〉(宗門紛争が続く中、密かに帰国された折に林暁宇師が直接拝領した書) ㊥訓覇信雄「如自當知 非我境界」〈聖典13・14頁〉 ㊨藤原鉄乗「風定花当落 鳥啼山更幽」(風定まりて花まさに落つ 鳥啼〈な〉きて山更に幽〈かす〉かなり ― 動静のコントラストがくっきりと浮かぶ 若き日は越後の禅僧であった師の雄渾な二行書)

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