【告知】本山出版部より林暁宇師の新刊刊行!
2025.11.24
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※2026年1月7日発売 本山(京都東本願寺)報恩講期間中、境内にて先行販売 暁宇会(了善寺)でも取り扱います
「仏教に初めて触れる方のために―」とのコンセプトの下、東本願寺出版から林暁宇著『お坊さんと読むお伽話』(税込770円)が刊行されました。私も解説文を執筆しました。誰もが読める一冊ですので、門徒への施本や同朋会や輪読会のテキストにもピッタリです。「素人」感覚の本ですから、座談がシュンとなることもなかろうと思います。
一般販売は年明け1月7日~ですが(東本願寺出版)、暁宇会でも一括購入し取り扱いますので、了善寺宛にメール( ryouzenji@ked.biglobe.ne.jp )にてお問い合わせいただければ対応させていただきます。
今夏に出版部から打診を受けた際には、驚くやら、嬉しいやらでした。林先生が2007年にご西帰して、来春で19年になります。本山『同朋手帳』への掲載など、林先生の法語は折々に採用されていましたが、寺院住職でもなく、教学者でもなく、一念仏者としてのご一生でしたから、今になって本山から新刊が刊行されるとは思ってもみなかったことです。
私にとっては、平易でありながら本質を薄めない師の言葉が生き続けている証と仰ぐことです。言葉、仰せは、決して死なないのです。
17歳で結核が発症、死を覚悟した病床での「人生が短いからむなしいのではなく、ほんとうのものに出あえなかったからむなしいのだ」との直感が求道の原点でした。
と同時に、病床での暇つぶしにと「仕方なく」手にとった仏教雑誌『慈悲の国』(高橋常雄師主宰)が病弱の念仏者赤禰貞子(あかねていこ)さんとの出遇いを開き、後に明達寺に身を置くこととなった自身の経験から、安価で手軽に読める小冊子の自主刊行を続けられたのでした。一冊の本との出遇いが自らの一生を決めた、その全体がそうなさしめた宿縁の賜物―と仰いでいたに違いありません。
前者の原題『開けて悔しき玉手箱』文中の「むなしさに気づくことが人間の目覚めに必須の条件なのです」は、たとえ順調であっても、たとえ豊かな暮らしであっても、ふと湧きあがるむなしさこそが人間の根本願求の証―との教示です。
12月初旬には暁宇会からも『林暁宇 和讃聞書-親鸞の詩ごころ』(A5版181頁・頒価未定)を発刊する予定です。こちらは『月刊同朋』誌に連載された56篇を中心に、1冊にまとめたものです。近々、本サイトにてお知らせします。南無阿弥陀仏















