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【会計報告①】能登半島地震 見舞金を送りました

2024.02.13

元日発災した令和6年能登半島地震への救援金を1月3日より本サイトにて広く募り、また拙寺玄関に募金箱を設置しております。
皆さまからお寄せいただいた募金に、住職個人の募金を加えて、2月13日に361,890円を真宗大谷派能登教務所に送金いたしましたことをご報告申し上げます。大谷派に限らず、本願寺派様、高田派様の僧侶、信徒からも募金が届き、ありがたいことでした。皆さまのご協力に心より御礼申し上げます。

宗派によれば、能登教区内寺院総数353ケ寺に対し、2月2日時点で何らかの被害(全壊半壊含む)があった寺院数は310ケ寺(約89%)に上っているとのことでした。(2月2日時点:被害状況未確認寺院4ケ寺)
富山教区、新潟教区等の被害も報道されておりますが、今回は被害状況が最も厳しい能登教区に直接送金いたしました。能登教務所には「ボランティアの活動資金等に充当するのではなく、わずかですが被災寺院への見舞金の一助としていただきたい」旨を2月8日にメールにて申し入れ、同日にご快諾いただいております。

地震によって過疎化が進展し、今後の復興は厳しい道のりと拝察しています。がメディアを通じて見聞きする能登の方々の表情や言葉は、どこか違います。浄土真宗の深い土徳を感じます。

北海道在住のあるご婦人が「輪島市在住の法友Y婦人と1か月を経てやっと連絡がついた。電話がつながった際は涙がこみあげてきて、お互いにしばらく無言だった」と言われていました。被害を受けたご自宅に住むことは叶わず、現在は避難所暮らし、地震を機に仕事も畳むそうです。
しかしながら「地震でも、ひとつだけいいことがあった。仕事も辞めるから、これからはまた寺参りができる」とY婦人は仰っていたそうです。
「それ衆生ありて、この光に値(もうあ)う者は、三垢(さんく)消滅し、身意柔軟(にゅうなん)なり。歓喜踊躍し、善心生ず」(十二願成就文・『聖典』300頁)、「善心」とは「真実を求める心、求道心」とお聞きしたことがありますが、光に値遇する時、「いいこと」の基準が転ぜられるのでしょう。
「能登はやさしや土までも」といわれますが、純朴さの称賛にとどまらず、この「やさしさ」は、三十三願「触光柔軟(そっこうにゅうなん)の願」の発露、柔軟心なのだ、とも感じます。

いよいよ仏法聴聞に精進し念仏申しつつ、能登をはじめ各所の復興、仏法弘興を念ずることです。「世のなか安穏なれ、仏法ひろまれ」(『聖典』569頁)。尚、募金は当面継続することを書き添えます。

誠にありがとうございました。南無阿弥陀仏


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