10/4西恩寺様同朋講座Youtube動画アップされました！

2022.10.20

池田勇諦先生は、2014年2月4日からご自坊にて、西村見暁著『世界統一的国家の原造者』（発行人：水野暁輝法姉・2013年）を読みつつ、その深意を講じてくださっています。今回はその最終項「精神主義の国家像」に関するご法話でした。

(346) 2022/10/4 西恩寺同朋講座 – YouTube

同著230頁には、西田幾多郎の次の一文が引用されています。

「私は此（ここ）から浄土真宗的に国家というものを考え得るかと思う。国家とは、此土において浄土を映すものでなければならぬ」。（西田幾多郎『場所的論理と宗教的世界観」）

池田先生は、大戦末期に西田幾多郎がこのような思索をめぐらしていることに言及されました。
ご指摘の通り、敗色濃厚な時代状況において、日本の国策を「八紘一宇」の思想で裏付けた自らの言行への懺悔に立った問題提起でしょうか。
また「・・を考え得るかと思う」の「考え得るか」という表現に、微妙な含意がうかがえます。それは親鸞聖人の聖徳太子観にも通底する、「世のいのり」（親鸞聖人御消息・聖典568頁）の発動かもしれません。南無阿弥陀仏