12/28真宗会館に法話出講しました
2022.12.28
(7) お坊さんの法話2022年12月28日「汝の言は行者なり」 – YouTube
今年最後の法話出講でした。本年も各所にてお育てにあずかり、誠にありがとうございました。
「二河のたとえに、一分二分ゆくというは、一年二年すぎゆくにたとえたるなり」(『一念多念文意』聖典545頁・意訳:本願の大道を一歩ずつ歩むとは、一年二年すぎゆくことをあらわしています)とありますが、今年もまさに「すぎゆ」きます。あっと言う間に。
2月24日ロシアのウクライナ侵攻を皮切りに世界の情勢は急変し、100年前にタイムスリップしたようです。未来において、2022年が歴史の転換点とみられることは間違いないでしょう。仏教は私たちが作り出す世界を「濁世」と名づけていますが、「濁」とは「不透明」=足下さえも見えない時代状況を指します。溢れんばかりの情報が飛び交っていますが、人間を正しく方向付ける真実の言葉が果たして見いだせましょうか。「宗教」をめぐる報道も含め、混迷の深まりを感じずにおれません。
迎える明年も共に聞思を。南無阿弥陀仏
※法話後半で板書・引用した武谷三男氏の言葉は、正しくは「ねむらずに墓の底から叫んでください。過ちがくり返されそうです」です。お詫びの上、訂正いたします。