〈告知〉8/25(日)香草忌(暁烏敏師71回会記念法会)
2024.07.13
8月の定例法座は休会としておりますので、今夏の法座は、8月25日(日)14時~17時香草忌になります。本堂・Zoom(事前申込)共に参詣可能、メールにてお申し込みください。
【※東京真宗同朋の会主催「まくはり会」は、8月21日(水)に開きます】
今年はマイケル・コンウェイ先生をお迎えします。(大谷大学真宗学科准教授・1976年アメリカ合衆国イリノイ州生まれ。1997年ノースウェスタン大学卒業(歴史学専攻)。2003年大谷大学大学院修士課程(真宗学専攻)入学。2011年博士号取得)尚、法話は日本語、講題は「念仏の謂(い)われを聞き開く」 です。
マイケル先生とは、03年来日直後に奈良大和仏教センターでお会いし、その後も度々同座する縁がありました。20年前にはカタコトの日本語だった先生がどれほど勉強されたのか、現在は真宗教学者として活躍されています。
マイケル先生は、かつてドラッグやアルコールに溺れ挫折し、その渦中でシカゴの真宗寺院にて暁烏師の言葉に出遇い、浄土真宗に改宗されました。
その背景には、暁烏師の門弟、久保瀬暁明先生や斉藤曉紅先生、あるいは羽田信生先生らが宗派の支援なきままに、北米の地にて捨身で念仏の種まきをされてきたことが挙げられます。
マイケル先生は、他大学との共同研究の一環として「仏教教育者としての暁烏先生」の行実を調査研究されています。その関連で、昨秋、今春と金沢大学図書館内「暁烏文庫」(師は戦後に蔵書約5万5千冊を大学に寄贈。洋書・美術・各国語訳聖書・思想書など、極めて幅広いことに目を瞠る)、明達寺様、松田章一氏宅、称佛寺島﨑暁民師への調査に同行しました。
暁烏先生は、宗派の枠組みをはるかに超える巨人。常識のモノサシに収まらない自由人ですから、現代でも賛否が分かれるのはある意味で当然です。俳句・短歌・詩人・旅行家・作家・・、そして念仏者と「多面体」(林暁宇師)です。
戦前に石川県の農村にある自坊で、ベートーベンのレコードコンサートを開き、舞踏会を催しているのですから、「斬新外道」と評されていたことも頷けます。
それだけに、マイケル先生の研究によって、巨人の新たな一面や知られざる行実が明らかになることを期待しています。
8月25日(日)14時~17時香草忌に、どうぞお参りください。南無阿弥陀仏